走れ!タカハシのブログ

本の感想についてのブログ

「科学者は戦争で何をしたか」益川敏英

素粒子論で有名なノーベル賞受賞者益川敏英さんによる本。九条科学者の会があるとは知らなかった。科学がいかに戦争に悪用され、発明は戦争と関係あったのかどうか、作者自身の平和論、原子力についてが書かれている。戦争反対でありながら生命科学科卒かつ兵器ヲタク(フェティシズム?)な私は非常に日頃から戦争と科学の関係について複雑な思いをしていた。さすがの知識で戦争と科学をわかりやすく解説。非常に勉強になった。しかし第五章は少々退屈に思ったが。作者の言う通り長いスパンで考えれば見えなかったものも見えてくる。