走れ!タカハシのブログ

本の感想についてのブログ

「ワールドトリガー」3 葦原大介

バトルっちゃバトルだが派手なアクションとかはナシ。頭脳戦だなぁ。頭をビンビン刺激される感じ。知的な匂いもする。絵の線がかっちりしてるしジャンプで1番クールなマンガだった。ワールドトリガー 3 (ジャンプコミックス)作者: 葦原大介出版社/メーカー: …

「JOY」山川健一

なんておしゃれな小説なんだ。生活感のあるおしゃれさというか。もうこの作中ではそこら辺に転がってるものみんなおしゃれだ。文章の持つ魔法だな。独自性バツグン、既視感ゼロ。うーん、こんな小説家になりたいものである。本人の経歴をWikipediaで見たら、…

「木はえらい イギリス子ども詩集」

イギリス子ども詩集と言っているが、イギリスの大人が書いた詩集である。イギリスの詩の世界ではニューウェーブらしい。無邪気でバカっぽくて楽しくてやんちゃな詩が私好みだった。しかし詩集ってすぐ読めますね。これからは詩集ばっか読むかも。木はえらい―…

「科学者は戦争で何をしたか」益川敏英

素粒子論で有名なノーベル賞受賞者益川敏英さんによる本。九条科学者の会があるとは知らなかった。科学がいかに戦争に悪用され、発明は戦争と関係あったのかどうか、作者自身の平和論、原子力についてが書かれている。戦争反対でありながら生命科学科卒かつ…

「暗殺教室」5 松井優征

毎度毎度このマンガは勉強になる。どんな職業や立場であれ、人生において使えること、大切なことを学べる。今回は、生徒の暗殺のサポートをするクールで愛情のなさそうに見える烏間から、その烏間の同期の鷹岡に教官が代わるのだが、この鷹岡が家族の愛情と…

「ワンピース」2 尾田栄一郎

ナミ登場で、ちゃっかり大活躍。お金とみかんが好きなお茶目な女泥棒ってかわいすぎる。もう本当にかわいい。海賊をうらむ真の理由はまだ明かされず。ゾロが本当にかっこいい。あと「弱者への暴力反対」というワンピースの思想が一貫している。今の子供にも…

「わたしのワンピース」にしまきかやこ

すごいものを見てしまったって、感じだ。既視感ゼロ。いやはやとんでもなく素敵でかわいい。わたしのワンピース作者: にしまきかやこ出版社/メーカー: こぐま社発売日: 1969/12/01メディア: 大型本購入: 7人 クリック: 64回この商品を含むブログ (125件) を…

「透明な沈黙」

標本の骨に色をつけて発表するアーティストとヴィトゲンシュタインの言葉のコラボ作品。ヴィトゲンシュタインの大ブルジョワに生まれながらの苦悩が気になった。どこまでも自分というものを考えたのは、ニーチェとは対局にあったのかもしれない。ヴィトゲン…

「ウヒョッとびっくり ゆうれい話」木暮正夫

もう、原ゆたかの絵おもしろすぎるんですけど。だからもう大人になったし、あんまり怖くなかった。いちいち絵が笑える。表情がツボ。小暮正夫さんはまだご存命なのだろうか。ウヒョッとびっくり ゆうれい話 (日本のおばけ話・わらい話17)作者: 木暮正夫,原ゆ…

「ビタミンF」重松清

直木賞受賞作品。これで重松清は注目された感じだったなぁ。私は中学のとき読んだ「ナイフ」が初めてだけど。ユーモアがあって心温まる話だけど、オチがついてない感じが微妙だな。他の重松清の作品の方が直木賞にふさわしいのあるんだけどな。直木賞選考基…

「ビフォア ラン」重松清

重松清の小説デビュー作。広島と思われる県にある進学校の生徒で「病気」で退学したまゆみと、彼女の同級生の3人組男子、その男子のうちのひとり優のガールフレンドである紀子の交流を描いた長編。高校のころは私もかなり傷つき悩んでいたように思うから昔の…

「ほんとうの空色」バラージュ

マルチ芸術家の先駆けのようなバラージュによる児童文学。ハンガリーの貧しい少年が奇跡を起こす。学校での場面なんか、あぁこういうことになるよなぁと妙に日本人でもリアルに感じた。奇跡といっても大げさなものではない。それでもフェルコーの心が温まっ…

「天才ラヴロックの発想が生む 逆転の知恵」糸川英夫

イギリスの異端の科学者ラヴロックのガイア仮説をひもとき、そこから何を学ぶべきか解いた本。私は原子力発電所はできる限り廃炉すべきとの立場でラヴロックの原子力は安全だとの主張とは正反対なのだが、彼の論文には理工学部にいた頃から興味津々であった…

「饗宴」プラトン

再読。うーん、難しいんですけど…。金持ちはより金持ちになる話が面白かった。哲学というより戯曲として教訓を読み取るべきなのか。むつかしい。また哲学から離れそうになった。饗宴 (岩波文庫)作者: プラトン,久保勉出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/…

「星の王子さま」サン=テグジュペリ

子供のころこれを毛嫌いしていた。大人になり読むとまた違うのかと思い再読。全く違った。傷ついた大人には染み入るだろう。大人にしかわからない隠されたギミックに虚をつかれた思いだ。だからこれを子供に安易にすすめるのはいかがなものかと思う。子供は…

「クレヨン王国の十二か月」福永令三

初めて読んだ小説が確かこれだ。懐かしく思いまた読んだ。やっぱり面白かった。そしてファンタジーは普遍性があるのだなと思った。ここでは大自然さえもパステルカラーでポップでラブリーな世界観に取り込まれる。酒屋や郵便局まで出てきて現実世界との融合…

「マリカの永い夜/バリ夢日記」吉本ばなな

前半が小説で後半が旅行記という変わった構成。「マリカの永い夜」は多重人格者と医師がバリを旅する小説だが、多重人格者マリカ(オレンジ)を作家の偏見で異常とする風潮に静かに、本当に静かに逆らい医師はマリカ(オレンジ)と「普通」に接していく。他者を…

「日々のこと」吉本ばなな

なんて飾らないタイトルなんだ。まんまじゃん!と突っ込みながら読んだのだが、ささいな日常からいろんなことを拾ってくのが得意な人だ。ばなな自身は何しているのかというと、ただ遊んでいるだけ。それだけでこんなに面白く味わい深いエッセイになるとは。…

「カッパのぬけがら」なかがわちひろ

男の子がカッパになる話なのだが、話をふくらませるのがうまい。カッパが男の子に対して最後までふてぶてしい態度を取るところが良い。紙は全て青色で、水の中にいるようだ。でも実はバッドエンドなのだ。それを大げさに書かず、カッパの表情全てで哀愁を表…

「ポイズンドーター・ホーリーマザー」湊かなえ

短編集。人間ってなんていやらしいんだ、と読んだ後思った。しばらくあとを引く。元祖イヤミスの才能が爆発だ。ここまで強烈で、逆に気に入った。表題作、「笑うセぇるすまん」でも子供に自分の夢を押し付け、子供を自分の身代わりであるようにする母親が出…

「大切なきみ」マックス・ルケード

教訓めいた話だが説教くさくない。ずいぶんあっさりしているのはアメリカの絵本だからか。作者が牧師と考えたら、ずいぶん意味深な話だ。特別なことは何も起こらない。子供が産みの親に会い「あなたは尊い」と向かい合い言われるだけだ。そこが考えさせられ…

「ロボット創造学入門」広瀬茂男

ロボットの作り方を指南しているのではない。地雷ロボットができるまで、ロボットと社会との関わり、あと倫理にまで踏み込んでいる。確かにロボットを人間と同じく見なすのは人間のためにならない。そこはもともと私もそう思っていたので同意した。執着があ…

「杖下に死す」北方謙三

北方謙三といえば憧れる読書家も多いのでは。私にとっても例外ではなく、葉巻をくゆらせ口の少ないたたずまいだけで他を圧倒するシブいオジサンといった感じで、気になっていた。そしてついにリサイクル図書でこれを見つけて読んだ。初めての時代小説だった…

「トリックスターから、空へ」太田光

爆笑問題の太田光によるエッセイ。テレビやラジオでおどけたバカなボケを発揮している彼だが、その「おどけたバカ」がきちんとした理念に沿ったものだとわかる1冊。書かれていることは政治や平和のことがほとんどなので、退屈に思う人は思うだろう。日本への…

「ONE PIECE」1 尾田栄一郎

単行本を集めていたのだが、全部売ってしまってどこまで集めたのかわからなくなってしまい、読み直し。小さなルフィはどこかまだのんきでかわいい。出会いを大切にする男の子なのだなと思う。ヤクザ映画に影響を受けていることは作者も公言している。男の任…

「落葉 他12篇」G・ガルシア=マルケス

表題作以外は短編。全体的に心地よい静寂に包まれている。悲壮感に浸った。その中でも鬱屈した孤独を感じるところがあって、静かに胸に来た。しかし日本では著作がバラバラに出版されててややこしいですね。落葉 他12篇作者: ガブリエル・ガルシア=マルケス,…

「夜は終わらない」星野智幸

前半で読むのをやめたままずっと放置してた。前半のクオンがレオナに語る物語があまりにもつまらなくてどこかで聞いたことがあるような感じがしたからだ。しかし今日になって「もしかしてつまらないのは罠なのか…」と思い、今日になり他の本を挟みながら後半…

「明日ちゃんのセーラー服」1 博

この表紙は反則だろう。やられた!って感じだ。表紙がよくて中はダメなマンガは多いが、これはその期待を鮮やかに裏切り、むしろ中身の方がよかった。読んでる間、かわいさの洪水に溺れて身動きができなくなる。コマを使わない1枚絵も大胆で新しい試み。小さ…

「クリストファー男娼窟」草間彌生

タイトルからしてインパクト絶大だが、中身もインパクトがものすごい。アグレッシブで、ポップでアヴァンギャルド、しっちゃかめっちゃか。だが「死臭アカシア」になり急に静かになる。「離人カーテンの囚人」はキーコの状況が状況だけに正直読んでてつらい…

「失恋」鷺沢萠

短編集。この4人の人を思う気持ちが純粋で痛かった。特に「欲望」の悠介は、どうしてそこまで利他的になれるのかと思った。それにしても作者はお酒好きなのかね。しょっちゅうバーとか出てくる。少し林芙美子を彷彿とさせる感じだ。失恋作者: 鷺沢萠出版社/…

「葉桜の日」鷺沢萠

若い男性が主人公のふたつの小説。ひりひりした感じだが、ドロドロさはなくどこかさわやか。表題作より「果実の舟を川に流して」が印象に残った。バーが舞台で酒嫌いだけどがんばって読みました。葉桜の日作者: 鷺沢萠出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1990/1…

「本を読む女」林真理子

著者の母親である万亀が主人公。「あさが来た」が脳裏に過ぎったが、かなりお嬢様のあちらと違い平凡な生まれの女性だから親近感がわく。それでもドラマあり。いや見方を変えれば「あさが来た」よりドラマティックだ。昭和初期という時代背景もあって、「女…

「僧正殺人事件」S・S・ヴァン・ダイン

次々と新たな事実が発覚していく。そのたび「えっ!」と驚く。推理小説の醍醐味だ。表紙もセンスがいい。僧正殺人事件 (S・S・ヴァン・ダイン全集) (創元推理文庫)作者: S・S・ヴァン・ダイン,日暮雅通出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2010/04/05メディ…

「LAST」石田衣良

なんとも怖い短編集だ。嫌なリアリティが…。こんなことゴロゴロ転がってるんだろうな。明日は我が身か…。心臓に悪い。石田衣良はこんなのも書けるのか。見直した。特に「ラストシュート」の気分の悪さは特筆に値する。LAST作者: 石田衣良出版社/メーカー: 講…

「言い忘れてさようなら」イッセー尾形

イッセー尾形による短編集。処女小説じゃないのだろうか、ずいぶん手馴れた文章だ。肩の力を抜いてリラックスして読める。言い回しがいちいち面白い。言い忘れてさようなら作者: イッセー尾形出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2009/04メディア: 単行本 クリ…

「放蕩記」佐藤正午

私小説。実験的な書き方。読んでるうち、実際の佐藤正午とは違うんだろうなと思えてきた。他の作品も読みたくなってきた。放蕩記作者: 佐藤正午出版社/メーカー: 講談社発売日: 1991/07メディア: 単行本この商品を含むブログを見る

「おやすみ、こわい夢を見ないように」角田光代

読んだあと、疲れと脱力感としんどさがどっと出た。これは心を潰された人々の物語だ。同調してしまったのは、私にも思い当たるフシがあるのだろうか。表題作、過酷な現実に立ち向かえず打ちひしがれた沙織が叫んでいるように見えた。まるで文字が本から飛び…

「だれかのいとしいひと」角田光代

不幸とも違う、不器用にしか生きられない人々の短編集。同じく不器用な人には心にしみてくるだろう。どれもちょっと切ない。大きな物語ではないが、どれも心にジーンと響いた。この人の文章は透明感があっていいなぁ。解説もいい感じだ。だれかのいとしいひ…

「シャーロック・ホームズの思い出」コナン・ドイル

探偵小説の元祖、シャーロック・ホームズシリーズ。ついに読めた。エログロナンセンスを入れないところに好感を持てた。謎が解けた瞬間が気持ちいい。シャーロック・ホームズの思い出 (新潮文庫)作者: コナン・ドイル,延原謙出版社/メーカー: 新潮社発売日: …

「女が死んでいる」貫井徳郎

藤原がこんなに男前だとは知らなかった。意外なオチで楽しめた。短くて写真多めだから、サクッと読める。こんな試みの本がもっと増えてほしい。ダ・ヴィンチ ビジュアルブックシリーズ 女が死んでいる (ダ・ヴィンチBOOKS)作者: 貫井徳郎,藤原一裕出版社/メ…

「ペスト&コレラ」パトリック・ドゥヴィル

フランス文学らしくサラッとしてるので気負わず読める。でも短めなのになぜか読むのに時間がかかった。それほど熱心に追ってたということか。これ全部実話なんですね。なかなかスリリングだ。終わり方が残酷なのは、故人だから仕方ないやね。ペスト&コレラ作…

「橋を渡る」吉田修一

「橋を渡る」って、いいタイトルだなと読んだあと思った。これ以上のタイトルはない。それぞれの物語も展開が読めず、ハラハラするのだが冬になり、全てつながり「あっ!」と。読書をする快楽を思う存分味わった。なぜか荻原浩の「金魚姫」の「全ては繋がっ…

「ボラード病」吉村萬壱

東日本大震災の被災地で執拗に強制される愛郷教育。ももクロが「福島の桃が大好きです福島の野菜が大好きです」と一生懸命歌っていた時の何とも言い難い気持ち悪さが蘇ってきた。愛郷教育は愛国教育と一体化しているのだろうか。最後らへんは問題提起めいて…

「紅い棘」奥菜恵

奥菜恵、最近見ないな。スキャンダルに傷つけられたり、彼女の信念や女優としての覚悟がわかった。しかし後半になって、高橋歩の信奉者だったりスピリチュアル的なことを書き出した時は「大丈夫か?」と思ったが。紅い棘作者: 奥菜恵出版社/メーカー: 双葉社…

「女王の教室 The Book」

懐かしい。ドラマでは今世紀最大の問題作。真矢のメッセージは、成人した今に響く。志田未来や福田麻由子ばかり注目されていたが、私が気になっていたのは梶原ひかりちゃん。キラキラしながら屈折している少女を見事に演じていた。女王の教室The Book作者: …

「このゆびとまれ」1 大澄剛

これもあくまでファンタジーなんだろうな。同じ学校に子役がいたからわかるが、実際の子役はマネージャーにあんな態度取ってたら事務所から干される。打ち切りになるのもわかるが、まぁまぁ楽しめた。でもえなの顔があまりかわいいと思えなかった。もっと美…

「花の君」萩原さおり

どれも優しく甘酸っぱい物語たち。少女漫画っていいなと思えた。読み切りには読み切りのよさがある。花の君 (マーガレットコミックス)作者: 萩原さおり出版社/メーカー: 集英社発売日: 2015/11/25メディア: コミックこの商品を含むブログを見る

「あのコと一緒」3 藤末さくら

自分の高校のときと比べても、なぜ香澄があんな男を許すまでわからない…。人に見捨てられなくて必死なのが痛い。孤独を恐れすぎると、さらなる孤独が待っている。かのりはしっかりした子だなぁ。あのコと一緒 3 (りぼんマスコットコミックス クッキー)作者: …

フェミニズムはつまらない

Twitterで盛んな「怒れるフェミニズム」vs「楽しい怒らないフェミニズム」論争だが、私はどちらもバカバカしいなと冷笑的だ。そもそもが、フェミニズムは、つまらなくてくだらないものだからだ。女性の権利向上のための学問がフェミニズムなのであって、異性…

「ARISA」5 安藤なつみ

こんな現実あるなら、中学生にはキツイだろうなぁ。怖い顔を本当に怖く描く。学校裏サイトをテーマにした作品では秀逸。続きが気になる。これってつばさ?ARISA(5) (講談社コミックスなかよし)作者: 安藤なつみ出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/09/06メ…