走れ!タカハシのブログ

本の感想についてのブログ

「島はぼくらと」辻村深月

離島の高校生4人の話。田舎も色々なことが起きるんだなと思った。清々しい話だった。島はぼくらと作者: 辻村深月,五十嵐大介出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/06/05メディア: 単行本この商品を含むブログ (35件) を見る

「匿名芸術家」青木淳悟

生活臭のある不思議な小説。匿名芸術家作者: 青木淳悟出版社/メーカー: 講談社発売日: 2015/06/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (11件) を見る

「森は知っている」吉田修一

虐待されたまま生きるのより、スパイとして生きる方が幸せだとは思うが、でもね…。という気持ちが。最後はモヤモヤする。森は知っている作者: 吉田修一出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2015/04/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (12件) を見る

「リセット禁煙」磯村毅

目からウロコだ。喫煙するとドーパミンを感じなくなる、など、そうだったのか!の連続。このまま禁煙を続けていきたい。リセット禁煙 (PHP文庫)作者: 磯村毅出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2014/01/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る

「生身の暴力論」久田将義

私も暴力は少なからずされたことがあるし、子供の頃に軽い殴り合いをしたことがあるので、興味深く読んだ。暴力とは何かと、様々な方向から切り取られている。最後に、やはり暴力を振るうことは最低だと書かれていた。生身の暴力を取材してきた人ならではの…

「十九、二十」原田宗典

ひりひりとした青春だ。山崎の自問自答が重くのしかかる。十九、二十作者: 原田宗典出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 1989/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る

「0をつなぐ」原田宗典

怖い話がぎっしり詰まった短編集。あとを引く、不気味な怖さだ。現実にこんなこと起こるわけないと思ってても、妙な説得力があった。0(ゼロ)をつなぐ作者: 原田宗典出版社/メーカー: トレヴィル発売日: 1990/03メディア: 単行本この商品を含むブログを見る

「猿の見る夢」桐野夏生

愛人のいる老人の家に住みつく占い師…と、まがまがしい話を想像してしまうが、どこかあっけらかんとした文体であった。いつの間にか薄井の気持ちになってしまっていた。だがラストが中途半端な感じなのが少し残念。猿の見る夢作者: 桐野夏生出版社/メーカー:…

「傘をもたない蟻たちは」加藤シゲアキ

それぞれが味わい深い短編集。中でも興味を引いたのは、「イガヌの雨」。架空の食べ物、イガヌに翻弄される近未来の話なのだが、絶妙なリアリティで読ませる。これからの作家活動に期待できそうな一冊であった。傘をもたない蟻たちは作者: 加藤シゲアキ出版…

「オイアウエ漂流記」荻原浩

まるで自分も漂流されたかのように物語にハラハラドキドキしてしまった。完全に物語に入り込んでいたかのように思う。能天気な早織が実はこの中で1番頼もしいのかもしれない。ラストはホッとした。オイアウエ漂流記作者: 荻原浩出版社/メーカー: 新潮社発売…

「柊様は自分を探している」4 西森博之

これから夜叉と関わることになるのだろうか。柊様は自分を探している。 4 (少年サンデーコミックス)作者: 西森博之出版社/メーカー: 小学館発売日: 2017/05/18メディア: コミックこの商品を含むブログを見る

「天のは人の上に人をつくらず」安野光雅

少し哲学的。さまざまな努力の上に人権が作られたことを忘れずにいたい。天は人の上に人をつくらず (小さな学問の書 (3))作者: 安野光雅出版社/メーカー: 童話屋発売日: 2001/08メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る

「魔女の息子」伏見憲明

ゲイの世界を垣間見たような気がしたが、中途半端なところで終わってしまったという印象だ。魔女の息子作者: 伏見憲明出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2003/11/22メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (12件) を見る

「おしまいのデート」瀬尾まいこ

それぞれの最後のデートがテーマになった短編集。どれもラストが、この作者らしくほっこりと心温まる感じであった。おしまいのデート作者: 瀬尾まいこ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2011/01/26メディア: 単行本 クリック: 31回この商品を含むブログ (34件)…

「レプリカキット」長野まゆみ

ちょっと不思議な未来のお話。細部にわたりおしゃれだった。レプリカキット作者: 長野まゆみ出版社/メーカー: 学研発売日: 1992/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る

「地を這う虫」高村薫

「愁訴の花」が印象深い。地を這う虫作者: 高村薫出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1993/11メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見る

「神の火」高村薫

かなり密度の濃い小説だった。神の火 (新潮ミステリー倶楽部)作者: 高村薫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1996/08メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (7件) を見る

「新参者」東野圭吾

連作でそれぞれの小さな謎が解けてゆく。2時間ドラマチックな人情ものだが悪くなかった。犯人は少し意外に感じた。新参者作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/09/18メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 153回この商品を含むブログ (225件) …

「認知の母にキッスされ」ねじめ正一

本人の体験談だからか、介護の絶望が偽りなく書かれていた。それでも母と正一の絆はほのかに感じられた。認知の母にキッスされ作者: ねじめ正一出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2014/11/07メディア: 単行本この商品を含むブログを見る

「その鏡は嘘をつく」薬丸岳

途中でタイトルの意味がわかる。読み進めてるうち、いくつもの真相にたどり着き、「そうだったのか!」と驚く。グイグイ読ませる。その鏡は嘘をつく作者: 薬丸岳出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/12/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見る

確かに、ネトウヨは弱者ではないのかもしれない。

http://lite.blogos.com/article/126960/なるほどなぁ。確かに、ネトウヨはある程度所得を持ったり、地位のある職についてたりする人が多いように感じる。私の知ってるネトウヨのジイさんは、元銀行員で、マイホームのローンを返済し、結婚していて子供3人を…

「長いお別れ」中島京子

認知症を患った元校長の男性とその家族の話。認知症になると、本人だけでなく周りも大変なのだろうということがよくわかった。余韻を残すラスト。長いお別れ作者: 中島京子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/05/27メディア: 単行本この商品を含むブログ…

「二人乗り」平田俊子

詩人らしい言葉づかい、ストーリー運びだなと思った。ありそうで、なさそう、いややっぱあるのか、そんな淡々とした話。二人乗り作者: 平田俊子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/07メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 8回この商品を含むブログ (19件) …

「灰色の虹」貫井徳郎

最初に伊佐山のゲスさに驚いたが、徐々に雅史のつらさを追うようになるのと同時に、社会派ミステリーとしての色を帯びていく。犯罪者となった者とならない者、その境界線は曖昧なものかもしれない。分厚かったが、全く飽きなかった。灰色の虹作者: 貫井徳郎…

「世界の果てのこどもたち」中脇初枝

3人の子供たちの、戦時中から戦後にわたる半生をつづった物語。戦争は終わればそれでいいというわけではない。消えない傷跡を残す。それでも生きていった3人の希望を感じさせるラストが良い。世界の果てのこどもたち作者: 中脇初枝出版社/メーカー: 講談社発…

「君は永遠にそいつらより若い」津村記久子

津村記久子のデビュー作。内定先の決まった、ややだらしない女子大生の話。途中から文章のテンションが変わるのだが、目が離せなかった。最後でタイトルの意味がわかる。なるほど。なかなか深いタイトルだ。君は永遠にそいつらより若い作者: 津村記久子出版…

「寝ても覚めても」柴崎友香

読んだあと、何も残らない。だがそれが、いい。細部にわたるリアリティがすごい。寝ても覚めても作者: 柴崎友香出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2010/09/17メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 41回この商品を含むブログ (31件) を見る

「悪貨」島田雅彦

偽札がテーマの金融小説。様々な人物の思惑が交差して、グイグイ読ませる。野々宮とエリカの関係性が島田雅彦らしい。悪貨 (100周年書き下ろし)作者: 島田雅彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/06/21メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 34回この商品を…

聖逮捕の衝撃

田中聖が大麻所持で逮捕のニュース。昨日のNHKのニュースで見て驚いた。ジャニーズ退所後はコツコツとやっていただけに、なんとも残念だ。もともと大麻や覚醒剤の噂はあったが、本当にやっているとは…。うーん…。本当にやったのなら、罪を償って更生してほし…

「武道館」朝井リョウ

ハロプロファンである朝井リョウが、満を持して書いたといった感じの小説。NEXT YOUは特定のアイドルがモデルなわけではないのだろう。裏方のことも書かれている。取材したのだろうか?かなり密度が濃かった。朝井リョウのアイドルへの愛情を感じた。武道館…