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「笹の舟で海をわたる」角田光代

昭和を生き抜いた女性ふたりの物語。実に情緒豊かで重厚な物語。全体的にシックでもの悲しい雰囲気だ。以前の角田光代には書けない、今の角田光代だからこそ書ける物語。戦争は子供も傷つける。老いについても考えさせられた。左織にとって風美子のような存在がいるのは、幸せなことなのではないだろうか。

笹の舟で海をわたる

笹の舟で海をわたる