走れ!タカハシのブログ

本の感想についてのブログ

「言い忘れてさようなら」イッセー尾形

イッセー尾形による短編集。処女小説じゃないのだろうか、ずいぶん手馴れた文章だ。肩の力を抜いてリラックスして読める。言い回しがいちいち面白い。


言い忘れてさようなら

言い忘れてさようなら

「放蕩記」佐藤正午

私小説。実験的な書き方。読んでるうち、実際の佐藤正午とは違うんだろうなと思えてきた。他の作品も読みたくなってきた。


放蕩記

放蕩記

「おやすみ、こわい夢を見ないように」角田光代

読んだあと、疲れと脱力感としんどさがどっと出た。これは心を潰された人々の物語だ。同調してしまったのは、私にも思い当たるフシがあるのだろうか。表題作、過酷な現実に立ち向かえず打ちひしがれた沙織が叫んでいるように見えた。まるで文字が本から飛び出て、生きているようだ。読書の快楽と辛さを一気に味わった。こんなに辛くて重たい本、他にない。


おやすみ、こわい夢を見ないように (新潮文庫)

おやすみ、こわい夢を見ないように (新潮文庫)

「だれかのいとしいひと」角田光代

不幸とも違う、不器用にしか生きられない人々の短編集。同じく不器用な人には心にしみてくるだろう。どれもちょっと切ない。大きな物語ではないが、どれも心にジーンと響いた。この人の文章は透明感があっていいなぁ。解説もいい感じだ。


だれかのいとしいひと (文春文庫)

だれかのいとしいひと (文春文庫)

「シャーロック・ホームズの思い出」コナン・ドイル

探偵小説の元祖、シャーロック・ホームズシリーズ。ついに読めた。エログロナンセンスを入れないところに好感を持てた。謎が解けた瞬間が気持ちいい。


シャーロック・ホームズの思い出 (新潮文庫)

シャーロック・ホームズの思い出 (新潮文庫)

「女が死んでいる」貫井徳郎

藤原がこんなに男前だとは知らなかった。意外なオチで楽しめた。短くて写真多めだから、サクッと読める。こんな試みの本がもっと増えてほしい。


「ペスト&コレラ」パトリック・ドゥヴィル

フランス文学らしくサラッとしてるので気負わず読める。でも短めなのになぜか読むのに時間がかかった。それほど熱心に追ってたということか。これ全部実話なんですね。なかなかスリリングだ。終わり方が残酷なのは、故人だから仕方ないやね。


ペスト&コレラ

ペスト&コレラ