2017-08-04 「爪と目」藤野可織 短編集なのだが、どれも心理描写を排して身体描写に徹していた。特に「しょう子さんが忘れていること」がそうだった。最近は心理描写が細やかな小説ばかり読んでたので新鮮だった。ちょっと川上未映子に似てない気もしないでないが。官能的なのに瑞々しい文体はサガンみたいだ。どこかで見たような気もするが、まぁ、悪くはなかった。短いし。爪と目作者: 藤野可織出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/07/26メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (37件) を見る