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「夜行観覧車」湊かなえ

今回もかなり良質なミステリーを楽しませてもらった。他人の棘などを容赦なく描いている。湊かなえが愛されるのは、謎解き要素や意外な結末はもちろん、生命倫理や家族、被害者と加害者の壁、コミュニティの問題にまで踏み込んでそれをダレたり説教くさくならずにリアリズムもあり、物語として編み出す力がものすごいことにあるのだろう。小島は最後までゲスで不気味でした。言い終わり方…と思いきや、最後はやはりイヤミス。さすがです。


夜行観覧車

夜行観覧車