走れ!タカハシのブログ

本の感想についてのブログ

「おばさん未満」酒井順子

水森亜土の表紙イラストがなんとも皮肉がきいている。私も30に差し掛かり、20代までとはずいぶん違うなぁと薄々感じている。女性の老化について、肉体や見た目だけでなく内面や趣味にまで踏み込んだ1冊。「やすらぎの郷」でも死の恐怖が描かれているが、それは「おばさん」になった頃から始まっている。老いの楽しみだけでなく恐怖もごまかすことなく書かれ、作者に好感を持った。


おばさん未満

おばさん未満