走れ!タカハシのブログ

本の感想についてのブログ

2017-08-21から1日間の記事一覧

「ためらい」ジャン=フィリップ・トゥーサン

ミニマリズムと呼ばれるだけあって、余計な情報や装飾がなくてすごく読みやすい。そのそっけなさもフランスならではかな。ためらい作者: ジャン・フィリップトゥーサン,Jean Philippe Toussaint,野崎歓出版社/メーカー: 集英社発売日: 1992/12メディア: 単行…

「葬儀」ジャン・ジュネ

恋する相手がヒトラーだったり敵対国だったりして、文学の持つ変幻自在さを堪能した。とにかく性描写が多いのだが、くどくなく、いやらしくない。淫靡な雰囲気はない。「O嬢の物語」のときも思ったが、そこがフランスの持つ「それが、どうしたの?」精神に通…