走れ!タカハシのブログ

本の感想についてのブログ

「ワンピース」2 尾田栄一郎

ナミ登場で、ちゃっかり大活躍。お金とみかんが好きなお茶目な女泥棒ってかわいすぎる。もう本当にかわいい。海賊をうらむ真の理由はまだ明かされず。ゾロが本当にかっこいい。あと「弱者への暴力反対」というワンピースの思想が一貫している。今の子供にも人気な理由がわかる。


ONE PIECE  2 (ジャンプ・コミックス)

ONE PIECE 2 (ジャンプ・コミックス)

「わたしのワンピース」にしまきかやこ

すごいものを見てしまったって、感じだ。既視感ゼロ。いやはやとんでもなく素敵でかわいい。


わたしのワンピース

わたしのワンピース

「透明な沈黙」

標本の骨に色をつけて発表するアーティストとヴィトゲンシュタインの言葉のコラボ作品。ヴィトゲンシュタインの大ブルジョワに生まれながらの苦悩が気になった。どこまでも自分というものを考えたのは、ニーチェとは対局にあったのかもしれない。ヴィトゲンシュタインに興味を持った。写真も素晴らしい。


透明な沈黙

透明な沈黙

「ウヒョッとびっくり ゆうれい話」木暮正夫

もう、原ゆたかの絵おもしろすぎるんですけど。だからもう大人になったし、あんまり怖くなかった。いちいち絵が笑える。表情がツボ。小暮正夫さんはまだご存命なのだろうか。


「ビタミンF」重松清

直木賞受賞作品。これで重松清は注目された感じだったなぁ。私は中学のとき読んだ「ナイフ」が初めてだけど。ユーモアがあって心温まる話だけど、オチがついてない感じが微妙だな。他の重松清の作品の方が直木賞にふさわしいのあるんだけどな。直木賞選考基準が謎である。要は選考委員の趣味なのでは?権威ある立派な賞だが、私はそんなに信用していない。


ビタミンF

ビタミンF

「ビフォア ラン」重松清

重松清の小説デビュー作。広島と思われる県にある進学校の生徒で「病気」で退学したまゆみと、彼女の同級生の3人組男子、その男子のうちのひとり優のガールフレンドである紀子の交流を描いた長編。高校のころは私もかなり傷つき悩んでいたように思うから昔のことを思い出して共感してしまった。まゆみは周りからおかしな目で見られていたが、まぎれもなく4人とは親友だった。優は終始まゆみに冷たかったが最後にその自分の冷たさに気づき「挫折」を味わう。さわやかじゃないのに最後は清々しい。かなり泣いた。特に紀子がしゃべるたび。


ビフォアラン (Best Library)

ビフォアラン (Best Library)

「ほんとうの空色」バラージュ

マルチ芸術家の先駆けのようなバラージュによる児童文学。ハンガリーの貧しい少年が奇跡を起こす。学校での場面なんか、あぁこういうことになるよなぁと妙に日本人でもリアルに感じた。奇跡といっても大げさなものではない。それでもフェルコーの心が温まったのは確かだ。フェルコーの母を想う気持ちが優しい。実にさりげない優しさでほのぼのする。あまり有名ではないんだろうが良作。


ほんとうの空色 (岩波少年文庫)

ほんとうの空色 (岩波少年文庫)